愚痴日記

すこしだけ真面目

コミュニケーションに関しての補足

前記事の補足です。

 

1.一般的な会話について

"一般的な会話においては適当に返答すればよい"と言及しましたが、コミュニケーション上級者(≠一般人)になると、どのように返答するのが良いのかを考えるのだと思います。例えば先ほどのツイートを例とするなら、

  • 「洗濯物がよく乾きそうですね」→昨日は雨だったから助かる・(洗濯物を自分で干していると言うことは)一人暮らしなのか etc
  • 「午後から雨が降るそうなんですよ」→午後は何か予定あるのか etc
  • 「家の近くでは雨」→どこに住んでいるのか etc

とまあこんな感じで話が膨らみそうであることを予想します。この中から自分の持ちネタ ー例えば僕なら一人暮らしのことー に繋がりそうな言葉を返せば良いのです。自分が話しやすいネタにつなげていけば、意識せずとも相手を自分のペースに巻き込んで行けるし、相手に合わせなくていいから話すことも楽になるでしょう。

 

2.理屈と行動

理屈的にはこのように話していけばスムーズに進むのでしょうが、実際はそう上手くはいきません。"コミュ障である"と言う自覚そのものがコミュニケーションを妨げるからです。では理屈を実践するにはどのようにすべきかと言えば、それは行動するしかないのでしょう。始めは不安だったり緊張したりしても、やっていくうちに慣れることが重要なんだと思います。

ここに関しては自分も苦手なので、コミュ障の方々、一緒に頑張っていきましょう。

大局的な目を持つことでコミュ障を改善する

Twitterでこんな画像が出回っていました。

 これを見た大半のコミュ障の方は、"おお、まさにこれだよ"と言いたくなったのではないでしょうか。ご多聞に洩れず、コミュ障の私も思わずそう思ってしまいました。

 

なぜコミュ障だとこのような思考になってしまうのでしょう。どうしたら一般人のような思考ができるのでしょうか。

その解決策の一つが、大局的に見る"目"を持つことだと思います。

先日こんなことがありました。近くのラーメン屋で並んでいると観光客と思われるおばちゃん達が並んでいる別の客(Aさんとします)に「このラーメン屋は美味しいのか」と聞きました。するとAさんは「ここのラーメンは家系で・・・」とボソボソと話し始めました。当然おばちゃん達は"家系"などと言われても理解できずにポカンとしていました。

おそらくAさんの頭の中では "美味しいのは当然だから、なんで美味しいのかを説明しなければならない" という考えが働いたのでしょう。しかしおばちゃん達が求めていたことは "京都に来たし何か食べよう" 程度でしかなく、ここのラーメンがなぜ美味しいのか、もっと言えばラーメンが実際に美味しいかどうかなど、実はどうでも良いのです。Aさんはそのことに気付かなかったから、いちいち説明を始めてしまったのです。

 

もうお分かりでしょうか。コミュ障というのは、おかしなほど分析的であるのに、一番重要な "相手が何を求めているか" という思考が欠如しているのです。

先ほどのツイートの例に戻りましょう。「今日はいい天気ですね」と言われたときどう返すのが適切でしょうか。もしそこが地学学会かなんかの議論中だったらその理由を説明する ー西高東低の気圧配置だから云々ー のが適切なのでしょう。ですが一般的な会話であったらそれはただ間を持たせるためのものでしかないわけですから、"適当に"返答しておけば良いのです。つまり洗濯物の話でも、午後の雨の話でも、家の近くの雨の話でもいいわけです。そこに何を言って相手がどう思うとか考える必要はないのです。

無論、一般人はそこまで考えるわけではないでしょうし、大局的にみて返答しているわけでもないでしょう。でももし自分がコミュ障だと思うなら、そのような思考を持つことで多少はまともな生活が送れるようになるのだと思います。

義務感とやる気

受験が終わってから数ヶ月経った7月ごろになって、突然受験勉強がしたくなってきました。受験中は勉強のやる気も起きなかったのになぜなのでしょうか。また最近では、中2・高1でそれぞれ切った*1科目である、日本史・世界史も猛烈に知りたくなってきました。中高生の頃は歴史=暗記だからつまらない、つらいと思っていましたが、今は無性に歴史が知りたいのです。

心変わりした一つ目の理由は、必要になったからだと思います。大学の勉強では英語は必須になりますし、むしろ最近では語学の壁が思考を邪魔する要因のようにさえ感じます。数学や歴史に関しては経済学を学ぶ上では不可欠です。

そしてより重要な二つ目の理由は、義務感から解放されたことだと思います。受験や定期テストと言った"こうしなければならない"という枠組みの中での勉強というのは、理屈では説明できないほどモチベーションが落ちるものです*2。枠組みの外で勉強することは自発的であるゆえに、おそらく楽しくかつ効率的なのだと思います。

これは何事にも言えそうです。義務感を基にした行動は、その中で楽しさを見出せずにいやいややっているうちは、何事もつまらなくなるでしょう。更に言えば、他人に奉仕した方が楽しいという自分みたいな人間にとっては余計そう感じます。"自分の能力の向上"みたいなことを喜びとできない、またはできても勉強の苦痛に釣り合わないからです。

しかし義務は義務でやらねばならないし、現実として今までやってきた"受験勉強"なり"テスト勉強"なりがなかったとしたら、今の僕はいないのでしょう。だから義務教育というものも必要なんだろうと思います。義務感を持たずして自発的に勉強することを、子供が自ら考えて行うことは難し位でしょう*3。だから義務教育を行う側である親なり教師なりがそのように導いていくべきです。塾講バイトでもそんなこと考えながら指導していきたいと思いました。

*1:授業選択が理系だったため、文系科目は高1で終わりである。

*2:人によっては義務感がある方が勉強できるという人もいるようだが。

*3:しかし周りの天才的な同級生諸君はそれをやっているようである。

特色入試(論文)で京都大学経済学部を目指そう!

はじめに

さて年も越して一年前のこの頃何をやっていたかと思うと、センター試験対策の傍らで小論文の勉強をしていたことを思い出しました。小論文などそれまで書いたこともなかった上、大手塾に通ってるわけではなかったので、対策も自分で考えないといけませんでした。ネットの情報を調べてようやくとあるブログに行き着きなんとか雰囲気をつかめた感じで、結構苦労しました。

というわけで同じような境遇の方向けに、この記事を書こうと思います。多少でも参考になれば幸いです。

まずは自己紹介しておきます。私は2016年度に初めて行われた特色入試で京大経済学部に合格しました。学校の成績は下の上くらいで一般入試で京大に受かるためにはあと一年は必要でした。半ばあきらめていた高3の夏に親が特色入試を見つけてきて受けてみろと言ってきました。保守的な人間なので面倒だからと断っていたのですが、入試機会が増えるからと言われて出願することにしました。しかし小論文など書いたことも書く気もなく、事前に出す「学びの設計図」も直前になって書き上げたような具合でした。その後も二次試験(経済学部理系志望でした)の勉強をだらだらと続け、年を越したあたりから焦り始めましたが時すでに遅しという感じで、センター試験も一般的な京大生のレベルまでは届きませんでした。センター試験後は二次試験の勉強をする気も起きず、ひたすら小論文の過去問を書いて学校の先生に見てもらうという日々を送っていました。受験の手ごたえはまずまずでしたが、勉強量の不足を感じていたのであきらめ半分で合否サイトをみたら、運よく合格していたという次第です。

開示をみたら合格者最低点での合格だったので本当にぎりぎりでした(といっても受験者が少ないのでセンター試験で一問落としたら不合格になるとかそういうことではないのですが)。

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とここまで読めば、こんな人間でも合格できるのかと安心できるでしょう。そもそも最難関国立大学と言われる京大の、論文入試を上位で合格できる人間は、(良い意味で)頭のねじがぶっとんでるか、高校時代小論文しかやってなかったかのどっちかだと思います。どちらでもない僕ら一般人は下位10人くらいにうまいこと滑り込むしかないのです。

 

学びの設計書

長くなりましたが、そろそろ本題に移りましょう。まずは学びの設計書の書き方ですね。

〈全体〉

一つのストーリーになるように意識しました。それぞれの事項についてただ考えたことを羅列するのではなく、大学に入って勉強する気があるかを見ていると思うので、そこに繋がるように書きました。親・先生(・友人)などに見てもらって、分かりにくい表現がないかや「小論文的な言葉遣い」ができているか確認してもらうのが良いと思います。

〈1. 在学中に取り組んだこと、達成したこと、得たもの〉

部活のディベートのことを中心にしました。全国3位という書きやすい実績があったので、それを達成したこととして書きました。ディベートの準備は論文を書くための作業にわりかし似ているので、入学後に役立つものを得たというのを強調しました。

〈2. 学部への志望理由〉

自分はテレビで知った行動経済学という分野に興味があったので、それと小さい頃の経験を絡めて書きました。加えて京大経済学部はパラダイス経済学部と呼ばれるくらい自由(で単位取得も楽)なので、そういう環境で学びたいということも書きました。このような他大にはない特徴をあげて書けるといいと思います。

〈3. 何を学びたいか〉

先ほども述べた通りの行動経済学を学びたいということを中心に考えました。行動経済学は心理学を中心とした他の学問も利用するので、それを意識しました。具体的には、一年目は色々な学問に触れる、二年目からは経済学を中心に行動経済学に必要な学問にも触れていく、みたいな感じです。事前にシラバスとか授業計画をネットで調べておくと書きやすいです。

〈4. どのように生かすか〉

これはかなり迷いました。大学院に進学することメインにしようかと思ったけど、結局違うことを書いた気がします(正直、これだけ思い出せない・・・)。社会の役に立てることを核にしてかくと良いです。できれば自分で考えるのが良いでしょうけど、思い浮かばないなら、自分の学びたい学問を専門にしている教授が、その学問をどう活用しているかを調べるのも手だと思います。例えば行動経済学なら、その専門の京大の教授が、関西電力と協力してスマートグリッドという省エネの取り組みをしているようです。そのようなことから連想していけばきっと書けると思います。

 

追記(2017.9.4)

 最近になって同じ特色入試で入った友人に聞いたところ、学びの設計書では部活動の実績というよりは、語学などの勉学面の実績が評価されているようです。海外留学経験があったりTOEFL(やTOEIC?)の成績が良かったりすることが重要のだと思われます。

 

論文対策

小論文を書いたこともないし書き方も知らないという方には、以下の本がおすすめです。この本は本当に0から書いてあるので、しっかり読み込めばある程度の力がつくと思います。

何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55
 

これが終わったら後は過去問をひたすら解きましょう。長文の読解は論理構造が難しいものが多いですが、くじけずに数年分こなせば慣れてきます。はじめは英語の長文を読むように〈〉を使ったりして論理構造をつかめるようにすると良いと思います。自分は頭が良くないので、本番の試験のときもめちゃくちゃ書き込みながら読んでいました。

 

試験本番のコツ

体調管理や精神状態を安定させるのは各自で頑張ってください。自分はあまり周りを意識せずに、まるでその場に教授と一対一でいるかのように試験を受けてました。

あと本番ではこれが一番重要なのですが、下書き用紙は時間が足りなくなるので使わないほうがいいです。三時間のうち読解に一時間半、設問の解答構造作成に三十分、回答記述に一時間の配分になると、明らかに下書きをしている時間はありません。この通りでなくても下書き用紙を使うのはそうとう効率よく解かないといけないので大変です。というわけで下書き用紙は使わない方が良いです。

 

おわりに

多くの人にとっては特色入試は保険で、一般入試の方が本番になると思うので、小論対策はほどほどに一般入試の勉強も頑張ってください。先ほども述べた通り、自分は全く受かる気がしませんでしたがなんとか合格者最低点で滑り込みました。人生そんなこともあるので、(浪人を否定しないけど)今はできるだけ頑張って見てください。コメントいただければできる範囲でアドバイス致します。

 

追記(2018.3.13)

ありがたいことに多くのアクセスをいただいている様で、かなり検索エンジンの上位に来る様になってきた。特色入試に関しては調べれば調べるほど、特にマスメディアを中心に肯定的な意見が多くみられる様だ。だが私はひねくれ者なので、これには裏があると考えている。以下の記事で詳しく書いてあるので参考までに見てもらえるとありがたい。

guchi36.hatenablog.jp

 

 リンク集

1.河合塾(総合教育機関・予備校)/ 2015年度国公立大二次試験・私立大入試解答速報

論文入試だったころの過去問が見れます。

2.過去の問題 | 京都大学特色入試 | 京都大学特色入試

 私が受けた問題はこれです。公開は2017の6月末までらしいのでダウンロードしておきましょう。

3.動輪と銀輪とその他いろいろ 京大経済学部論文入試を考える受験生に言ってみたいこと

 大いに参考にさせていただいたブログです。この方がブログを書いていなかったら、たぶん時間配分ミスってたので不合格になってました。ほんとに感謝です。